高血圧の食事療法
「最近血圧が心配で......」など、ご年配の方が
そう仰る場面を見たことがある人もいるでしょう。
これは、老化によって身体の代謝機能が衰えたため、
摂取した塩分の排出や血管の硬化が原因とされています。
しかし現在では、若年層にも高血圧者が増えています。
塩分過多な外食、その外食の味付けに慣れた若年層が、
自宅でも過剰な味付けの食事を採ることが要因、
とみなされています。
高血圧は、次の三つの恐ろしい病気を招きます。
「腎障害」「脳血管障害」「心臓の合併症」です。
腎障害とは、体内の毒素を分解する腎臓の機能が衰え、
腎不全や尿毒症を併発してしまう病気です。
脳血管障害とは、その名の通り脳幹を取り巻く血管が
肥大・硬化し、脳出血・脳溢血・脳卒中などを併発
するものです。特に脳卒中は、高血圧によってもっとも
生じやすい病気です。
日本国内での死因第一位はガンですが、
第二位が脳卒中というデータもあります。
現在、日本国内の成人男性が一日に摂取する塩分の量は7g、
と言われています。これは例えば、三食を外食と仮定して、
朝食・オムレツセット、昼食・ハンバーグ、夕食・カレー、
またはラーメン、といった内容にするとあっという間に
超えてしまう数値です。
まずは一食でも自炊に置き換え、塩の代わりに酢を使うなどの
工夫を行ないましょう。
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